くぼたのうけん

くぼカヨ語録

久保田カヨ子先生の子育てに関する、
言葉をご紹介いたします。
すべての言葉には、
脳科学に基づいた理由があります。

いないいないばあーは、子供があきるまでやんなさい

いないいないばあは、前頭前野のワーキングメモリーをよく鍛えてくれます。1回、2回じゃなくて、子供がよろこぶうちは何度でも繰り返してあげなさい。大人の都合でやめないで、子供があきるまでやれというのが私のやり方。

だっこよりもおんぶ

最近の子はだっこばっかりされてるから、すぐに反り返って、背中を丸めるのがヘタクソ。だからハイハイもヘタになるんや。おんぶは赤ちゃんの平衡感覚を育ててくれます。この頃にどうするかで、その後の運動能力が変わってくるんです。

赤ちゃん言葉は脳のムダ遣い

マンマとかワンワンとか、あんな言葉を使うのはアホのすること。ほんの数年で大人の言葉に直す言葉を覚えさせるなんて脳のムダ遣い。赤ちゃんのときから、ちゃんとした日本語をたくさん聞かせると、子供のことばはどんどん豊かになるんや。

道具は触らせる前に、まず見せる

はしやえんぴつを使わせるときには、まず、正しい使い方をちゃんと見せなさい。親が子供の前に座ると、左右が逆になっちゃうから、子供を後ろから抱きかかえて道具の使い方を見せる。ミラーニューロンの働きで、子供もマネをして正しい使い方ができるようになります。

常に二者択一をさせなさい

常に「どっちが好き?」と聞いて、子供に二者択一をさせていると、前頭連合野が鍛えられ、決断力のある人間に育ちます。人生はどっちを選ぶかという決断の連続。こっちがいい、あっちの方がいいと親が決めつけていると、子供の可能性をつぶしてしまいます。

ガラガラは振るな

音を立てて関心をひこうと、赤ちゃんの目の前でガラガラを振るのはダメな大人。赤ちゃんがガラガラの動きを目で追えるよう、遠くからだんだん近づけながら、ゆっくりと動かしなさい。「中心視」という前頭連合野を鍛えるトレーニングになります。

ヘンなニオイもどんどんかがせろ

ニオイは感情や記憶など、脳のいろいろな部分を活性化するから、赤ちゃんにはどんどんいろんなニオイをかがせた方がいい。最近はヘンなニオイを消したり、赤ちゃんから遠ざけたりする人が多いみたいやけど、そんなの余計なお世話です。

とにかく紙をやぶらせる

紙を細くちぎるのは、指一本一本を器用に動かすトレーニングになります。長くちぎれたら「長いね〜」とほめてあげてね。ちぎっているうちに、この紙は長くちぎれるとか、あっちからよりこっちの向きの方がきれいにちぎれるとか、発見をして工夫をはじめたらしめたもんです。

テレビはどんどん見せていい

子供はくり返すことが大好き。だから何度も同じことを繰り返すコマーシャルや、いつものお歌はいい教材になります。子供が関心を示すものは何度も見せ、体を動かしてマネをさせるのもいい。ミラーニューロンが活発に働いて、学習能力が高まります。ただ、観る姿勢や距離には気を付けましょう。テレビにだけ子守をさせるのはいけません。

内気な子には大きな声を出させなさい

親が人目を気にしていると、子供も人前で自分の意見を出せなくなる。内気な子は損な子になってしまうからね。「空が青いね〜」「ごはんがおいしいね〜」と、親がちょっと不自然なくらい大きな声でしゃべると、子供も大きな声が出て積極性も出てきます。

小さな声で泣くのはアカン

泣くんやったら大きな声で泣かせなさい。小さな声はダメ。大きな声で泣いているとき、前頭前野はより活発に働きます。あんまりかまい過ぎないで、放って泣かせておけばいいの。10分間泣き続けられる子は、10分間集中して遊ぶことができるようになります。

人見知りはムリヤリ治さなくていい

おじいちゃん、おばあちゃんに猫可愛がりされた子は、人見知りが強くなります。小さいうちはムリヤリ治そうとしないで、その子の得意なこと、好きなことをどんどんほめて、自信を持たせるようにする。そのうちに人見知りも治まっていきます。

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