教育コラム

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【0歳児のパパ・ママ必見!】0歳児の成長段階と効果的なアプローチを解説します。

子どもの成長は著しいですが、中でも0歳児の成長はめざましいものがあります。しかし、まだ言葉が通じないため、「うちの子、発達が遅くないだろうか?」「どのように接したらよいのだろう?」と不安に思う方も多いでしょう。

そこで本記事では、0歳時の発達段階や適したアプローチを詳しく解説します。併せて、成長を促す効果が期待できる取り組みについても解説しているため、0歳児を育児中の方や出産を控えている方、0歳児の発達段階を詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. 0歳児の発達段階を理解しよう

0歳児は、1年の間で寝たきりから早い場合は歩き始めるなど、めざましく発達します。この章では、0歳児の発達段階の目安を以下の5段階に分けて解説します。

・生後2ヶ月まで
・2~3ヶ月
・4~6ヶ月
・7~10ヶ月
・0~12ヶ月

ただし、発達には個人差があるため、あくまで目安として参考にし、他の赤ちゃんと比べて焦ったり不安になったりしないようにしてください。

生後2ヶ月までの赤ちゃんの発達目安

この時期の赤ちゃんはほとんど寝たきりですが、身長や体重は増えています。1日の大部分を寝て過ごしており、目が覚めると泣いて知らせます。

よく眠り、母乳やミルクを飲んで、排泄もできていればあまり心配する必要はないでしょう。

1ヶ月頃 ・20時間ほど寝ていて昼夜の区別はない
・母親の声を聞き分けるようになる
・不快なことがあると泣くことで知らせる
2ヶ月 ・動くものに対して顔を向ける
・手足を活発に動かすようになる
・クーイング(喃語の前の段階で「あー」「うー」などの単語を発する)が始まる
・自分の意思で手を動かすようになる

2~3ヶ月の発達目安

2ヶ月を過ぎると、うつぶせにすると顔を持ち上げられるようになり、3ヶ月頃には首がすわり始めます。

~3ヶ月 ・握力がつき始めておもちゃを握ることができるようになる
・指しゃぶりが始まる
・声をだして笑うようになる
・話しかけると声がする方向に身体を向ける

4~6ヶ月の発達目安

4ヶ月を過ぎると、感情が豊かになってきます。首がすわり、うつぶせの状態で長く顔を上げることができるようになります。

4ヶ月 ・首がすわる
・昼夜の区別がつくようになる
・喃語が出始める
5ヶ月 ・筋肉がついてきて、寝返りをしたり長くうつぶせの姿勢が保てるようになったりする赤ちゃんもいる
・視覚と行動が結びつくため、おもちゃを触ろうとするようになる
6ヶ月 ・両親とその他の人との区別がつき、人見知りをする場合もある
・離乳食が始まる
・支えるとお座りができる赤ちゃんもいる
・興味があるものをつかんだり、口に入れたりする
・起きている時間が長くなる
・歯が生え始める赤ちゃんもいる

7~9ヶ月の発達目安

7ヶ月を過ぎるとずりばいができるようになり、動く範囲が急激に広がります。昨日行けなかった場所に今日は行けるようになることもあるため、目を離さないようにしましょう。

7ヶ月 ・お座りが安定する
・手先の器用さが増し、両手で遊ぶことができるようになる
・味の違いがわかるようになり、離乳食を舌と顎でつぶして食べることができるようになる
・話しかけに対して応じた反応をするようになる
・夜泣きが始まる
8ヶ月 ・ハイハイを始める
・2回食が安定する
・右手で持ったものを左手に持ち替えることができるようになる
・手づかみで食べようとする
9ヶ月 ・ハイハイが上達し、つかまり立ちをする赤ちゃんも出てくる
・離乳食が3回食になる
・記憶力が発達し、いないいないばあで遊ぶことができる
・指を指すと指先にあるものを発見できるようになる
・バイバイなど大人のまねをするようになる

10~12ヶ月の発達目安

10ヶ月を過ぎると、そろそろ赤ちゃんを卒業する時期になります。高ばいやつかまり立ち、つたい歩きができるようになり、早い子では歩き始めることもあります。

10ヶ月 ・言葉のような発音をする
・「だめ」「えらいね」などの大人が話す簡単な言葉を理解できる
・自分の名前がわかるようになる
・ママの後追いをするようになる
・つかまり立ちやつたい歩きができるようになる
11ヶ月 ・つかまり立ちやつたい歩きが活発になる
・大人の言葉を理解できるようになる
・夜まとまって寝るようになる
12ヶ月 ・自己主張をするようになる
・はじめの1語が出る
・手先が器用になり親指と人差し指でものを掴めるようになる
・前歯が生えそろい3食とおやつを食べる
・記憶力が発達する

 

 2. 脳の成長が最も著しい時期:生後0~3歳

赤ちゃんの脳は妊娠中から発達しており、誕生後18歳頃まで発達を続けます。脳の神経細胞は生まれた時には繋がっておらず、繋げるためには刺激を与える必要があります。

脳は、視覚を司る後頭葉、聴覚を司る側頭葉、触覚や感覚を司る頭頂葉、運動制御や思考、判断、感情の調整など、多様な機能を司る前頭葉の4つに分かれています。

前頭葉は、大脳の前方に位置しており、その機能に応じて複数の領域に分かれています。その中でも、前頭葉の前方にある前頭前野は、「記憶力」「思考力」「判断力」「コミュニケーション能力」など、人間にとって高次な知的活動を担う領域です。そのうち、後頭葉や側頭葉が0〜4歳、頭頂葉が3〜5歳、前頭前野は10歳ごろに発達のピークを迎えて、ほぼ大人と同じ大きさになります。そのため、この時期にさまざまな刺激を与えることが重要です。

脳の発達の重要性

脳の発達には、知的分野の発達だけでなく、感情や視覚・聴覚・触覚などの感覚、言語能力、運動能力など身体的な発達や精神的な発達があります。

これらの能力や機能は、長い人生を生きていくために必要かつ重要な能力のため、脳の発達が妨げられると、子どもの将来の可能性が狭められてしまいます。

子どもの可能性を広げるために、親や周囲の大人はさまざまなよい刺激を与えるように努めることが大切です。

この時期に必要な刺激

3歳までにさまざまな刺激を与えるとよい、と言われても、「どのような刺激を与えるとよいのかわからない」と思う人は多いでしょう。

この時期には、以下の刺激を与えるとよいと考えられています。積極的に、日常生活に取り入れるよう心がけるとよいでしょう。

・積極的な声かけや愛のこもった言葉をかける
・絵本の読み聞かせ
・童謡を歌う
・スキンシップや笑顔の交換
・おもちゃで遊んだり運動をしたりする
・外を散策する
・自然に触れる

 

3. 幼児教育:0歳児に適したアプローチとは?

上記で解説したように、脳は0歳の頃からさまざまな刺激を与えることが重要です。

この章では、0歳児に適したアプローチ方法について解説します。

 幼児教育の基本的な考え方

幼児教育とは、0〜6歳までの子どもの心や身体、脳の発達を促す教育のことで、子どもが生活するすべての場で行われる教育のことを指します。

幼児教育と聞くと、保育園や幼稚園、こども園などで行われる教育と考える人も多いかもしれませんが、それだけでなく、家庭や幼児教室、地域社会で行われる教育も含まれます。

おすすめの遊びや活動

0歳児は子どものうちでも最も成長が著しいため、発達段階によりおすすめの遊びや活動も異なります。

外遊びは、外気浴や日光浴から始めます。外気浴は生後2〜3週間、日光浴は生後1ヶ月くらいから始めましょう。6ヶ月くらいになると、土や木、葉っぱに触って感触を楽しむことができるようになります。

  • 0~5ヶ月

月齢が上がるにつれて少しずつ動けるようにはなりますが、基本的には寝ている状態が長いため、横になっていても楽しめるおもちゃや遊びがおすすめです。与えるおもちゃは飲み込まないよう、口より大きなものや洗えるもの、角がなく安全なものを用意しましょう。

○おすすめのおもちゃや遊び

・メリージムやベビージム、モビール
・ガラガラやラトル
・いないいないばあ
・色々な感触の布を触る

  • 6~8ヶ月

お座りができるようになると、両手を使って遊べるようになります。ものが掴めるようになるため、掴んだり握ったりできるおもちゃがおすすめです。

○おすすめのおもちゃや遊び
・歯固め
・積み木
・タンバリンなどの音が出るおもちゃ
・小麦粉粘土や寒天粘土

  • 9~12ヶ月

ハイハイが上達し、立ったり歩いたりし始めるため、身体を動かす遊びやバランスを取る遊びがおすすめです。手先の器用さも増し、小さなものを掴む遊びができるようになります。

○おすすめのおもちゃや遊び
・しかけがある絵本や積み木
・ビーズや布をつかんで動かすおもちゃ
・手押し車
・ボール遊び(転がす、追いかける)

 絵本の読み聞かせや音楽の活用

絵本の読み聞かせは、創造力を養ったり語彙力を高めたりする効果が期待できます。0歳児は言葉を理解することはできませんが、音やリズム、触覚で絵本を楽しむことが可能です。

視力が安定していないため、色がはっきりした絵本や色々な形が印刷されている絵本を選ぶとよいでしょう。触って楽しむことができるしかけ絵本や、布製の絵本もおすすめです。

また、赤ちゃんは音に敏感で音楽を好みます。音楽にはリラックス効果があり、感情の安定をもたらしたり、音楽を処理しようと脳の神経回路の発達を促したりする効果も期待されると考えられています。

おすすめは、ママの歌声や、明るいメロディーで親しみやすい曲、美しい曲、リズムがよい曲です。

 

4. 親子の触れ合いが成長に与える影響

近年では、抱っこやハグに代表されるスキンシップや話し掛けなどの親子の触れ合いは、赤ちゃんの成長に大変よい影響を与えることが判明しています。

この章では、親子の触れ合いが成長に与える影響について解説します。

 スキンシップの効果

一昔前までは、「抱っこしすぎると抱き癖がついてよくない」と言われていましたが、近年では赤ちゃんとのスキンシップは赤ちゃんの成長にとてもよい効果をもたらすことが判明しています。

赤ちゃんとのスキンシップには、以下の効果が上げられます。

  • 愛情ホルモンが分泌される

スキンシップを行うと、脳内で愛情ホルモンや幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。

オキシトシンは不安やストレスを軽減する効果があり、幸福感をもたらし、親子の絆を深める効果があるホルモンです。

また、オキシトシンには、身体機能を向上させたり記憶力やコミュニケーション能力を高めたりする働きも期待できます。

  • 心が安定する

抱っこやハグをすると、赤ちゃんは「守ってもらえる」「安心できる場所だ」と感じ、心が安定して、かんしゃくや問題行動が起こりにくくなります。

また、優しい声や笑顔でスキンシップを行うと、「愛されている」と感じて親子の絆が深まったり、オキシトシンの分泌が活性化したりします。

親子のコミュニケーションの大切さ

月齢が低い時期は言葉はあまり理解できていませんが、コミュニケーションを取ることも赤ちゃんの成長に大変大きな影響を与えます。

赤ちゃんに話しかけると、言語能力の発達を促します。多くの言葉を聞くことで脳に刺激が与えられ、脳内の神経回路がつながり、語彙力、理解力、学習能力などが高まることがわかっています。

また、パパやママの声を聞くことで安心感を得て、心が安定します。「お腹がすいたかな」「おむつが汚れて気持ち悪いね。すぐに換えようね」などの言葉がけの積み重ねにより、親子の信頼関係も深まるでしょう。

 

5. 家庭外での経験が成長を促進する

赤ちゃんの頃は、外出の用意が大変だったりウイルスの感染が心配だったりして、つい家庭にこもりがちです。

しかし、家庭外での経験や、外出することにより得ることがさまざまな刺激も成長を促します。この章では、外出や他の子どもとの交流の重要性や、親ができるサポート方法を解説します。

外出や他の子どもとの交流の重要性

外出や他の子どもとの交流は、社会性の発達を促します。例えば、外出先で親が他人と挨拶を交わすのを見聞きすることで、どのような時にどのような挨拶をすればよいのかを学びます。

また、公園や公共施設などで他の子どもと遊ぶことで、社会的なルールの基礎を身につけたり、コミュニケーション能力を身につけたりすることができるでしょう。

ただし、0歳の頃からひんぱんに外出したり、他の子どもと遊ばせたりしないと社会性が身につかない!と必死になる必要はありません。

無理に子どもと遊ばせると、苦手意識を持ってしまう可能性もあります。パパ・ママも育児で疲れているのに「外出しないといけない!」と思ってしまうと負担になり、楽しく育児ができなくなることもあります。

その子の性格や発達状態、家庭の状況に合わせて少しずつ、外出や他の子どもと遊ぶ機会を増やすとよいでしょう。

親ができるサポート方法

「外出して他の子どもと触れ合いましょう」と言われても、「近くに友達もいないし、公園で知らない親子に声をかけるのも勇気がいる」と悩む人もいるでしょう。

天気や気候のよい日に散歩や公園への外出をルーティンに取り入れると、同じ行動をしているパパ・ママと知り合い、赤ちゃんを一緒に遊ばせることができるようになる場合があります。

支援センターでのイベントに参加するのもよいでしょう。また、幼児教室に通うのも方法の1つです。

近年では、さまざまな種類の幼児教室が開校されています。幼児教室に通わせると、同じ年齢の赤ちゃんが集まっているため、自然に交流ができます。

専門家のアドバイスを受けることもできるため、パパ・ママも参考になるでしょう。例えば、児童教育の複合型スクールのキッズブレインパークには、乳幼児から通えるさまざまな幼児教室がそろっています。

 

その中でも、Kubotaのうけんは、生後1ヶ月から2歳児が対象の親子教室です。前頭前野を鍛えて「賢い脳」を育てることを目的に、脳の発達段階に合わせて月齢ごとにクラス分けがされているため、発達に合った育脳教育を受けることができます。

 

7. 【まとめ】

脳は、0歳の時から発達を促すためにさまざまな刺激を与える必要があります。ただし、発達には個人差があるため、発達に合った刺激を与えることが重要です。

0歳の頃は、赤ちゃんへの関わりは家庭で行うことがほとんどです。この記事を参考に、月齢に合ったサポートを行うとよいでしょう。

家庭での取り組みだけでなく、幼児教室の利用もおすすめの方法です。幼児教室なら、専門家のサポートを受けつつ、子どもの発達に合ったさまざまなよい刺激を与えることができます。

キッズブレインパークには、Kubotaのうけん以外にもさまざまな幼児教室があります。「発達に合わせて様々な刺激を与えたい」と考えるパパ・ママには、きっと好みの教室を選ぶことができるでしょう。興味がある人は、ぜひホームページをご覧ください。

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