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赤ちゃんの脳は日々発達する!脳の発達を促す効果的な取り組みを徹底紹介!

脳は、3~4歳くらいまでの間に大きく成長し、5歳までには成人の85%まで発達します。そのため、この時期にさまざまな刺激を与えると脳の発達を促すことができます。

しかし、「脳の発達を促すためには、どのようなことをすればよいのだろうか?」と悩む方も多いでしょう。

本記事では、赤ちゃんの脳の発達を促す活動や、取り組む際の注意点について詳しく解説します。育児中の方や出産を控えている方、脳の成長を促す方法に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

言葉の響きを感じると赤ちゃんの脳は成長する

赤ちゃんへの話しかけは、脳の発達を促す効果的な方法の1つです。話しかけによる効果や効果的な話しかけ方には、以下の3点が挙げられます。

・日常的な会話や歌は赤ちゃんの言語習得を促進する
・絵本の読み聞かせは言葉のリズムや意味を体験させる
・ゆっくりとした口調で言葉を選んで話しかける

高い効果が期待できる上に、毎日無理なく行うことができるため、意識して取り入れましょう。

日常的な会話や歌は赤ちゃんの言語習得を促進する

脳の神経回路は生まれた時にはつながっておらず、刺激を受けることでつながり、発達していきます。

赤ちゃんに積極的に話しかけたり、歌を歌って聞かせたりすると脳に刺激が与えられ、言語の習得や知能の発達を促すことができます。

絵本の読み聞かせは言葉のリズムや意味を体験させる

絵本は、俳句のような五音と七音のリズムを繰り返したり、同じフレーズを繰り返したりするものが多くあります。

低年齢向けの絵本はとくにその傾向が強いため、絵本を読み聞かせると言葉のリズムを感じることができます。

さらに、絵を見て話しを聞くことで、言葉の意味も理解するようになります。

ゆっくりとした口調で言葉を選んで話しかける

赤ちゃんに話しかける際は、聞き取りやすいようにゆっくりとした口調で優しく話しかけましょう。

目が見えてきて目を合わせることができるようになったら、目を合わせて赤ちゃんの意識をこちらへ向け、口を大きく開けて話すと言葉を覚えやすくなります。

赤ちゃんの記憶力は想像以上に高く、聞いた言葉をそのまま覚えてしまうため、言葉を選んで正しい言葉で話しかけることが大切です。

スキンシップは感情を育てる

以前は「抱っこのしすぎは抱き癖がつくためよくない」と言われることがありましたが、近年では、抱っこをはじめとする赤ちゃんとのスキンシップは、成長によい効果があることが分かっています。

スキンシップの効果やコツには、以下の3つが挙げられます。

・赤ちゃんと触れ合うと愛情や安心感を伝えることができる
・抱っこやマッサージは信頼関係を築く
・スキンシップの際は顔の表情を見せながら行う

赤ちゃんと触れ合うと愛情や安心感を伝えることができる

抱っこされたりギュッと抱きしめられたりすると、赤ちゃんは愛されていることを実感します。

また、スキンシップを行うと、愛情ホルモンや幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。

オキシトシンはストレスや不安を減らし、幸福感を与えるホルモンです。そのため、スキンシップを行うと、赤ちゃんは安心感を得ることができます。

抱っこやマッサージは信頼関係を築く

抱っこやマッサージを受けると、上記で解説したようにオキシトシンが分泌されます。赤ちゃんは安心感を得て「この人は自分を守ってくれる」と感じるため、親子の信頼関係が深まります。

幼少期に十分なスキンシップを受けた子どもは、成長後、ストレスに対する耐性やコミュニケーション能力が高いことが研究で判明しています。

スキンシップの際は顔の表情を見せながら行う

赤ちゃんは、親の表情を敏感に察知できます。ハーバード大学の幼児研究の第一人者による実験では、にこやかだった親の表情が突然無表情に変わると赤ちゃんはすぐに気が付き、笑顔や指差しなどの方法で親に働きかけ、それでも変わらないと顔を背けて泣き出しました。

このような状況ではオキシトシンも分泌されず、スキンシップの効果も期待できません。
スキンシップの際は、優しい表情や楽しい表情を見せながら行うことが大切です。

参考文献:親の無表情が子供の心に与える影響

脳の発達を促す遊びとは?

遊びも、脳の発達を促すために重要です。この章では、脳の発達を促す遊び方とその効果を紹介します。

・自然の中で遊ぶと赤ちゃんの興味を引き出す
・親子で一緒に遊ぶ時間を設けると運動を促す
・手足やおもちゃを使って遊ぶと脳の活性化を促す

自然の中で遊ぶと赤ちゃんの興味を引き出す

自然の中で遊ぶと、木や水、石、砂、動物、昆虫など、さまざまなものに触れることができます。

家の中では目にすることが難しいものがほとんどのため、赤ちゃんの興味を引き出すことが可能です。

また、歩けるようになってからは、公園や遊歩道などを歩いたりすることで、体力やバランス感覚、美しい、気持ちよいと感じる感性も養うことができます。

親子で一緒に遊ぶ時間を設けて運動を促す

運動すると脳に酸素や栄養が運ばれ、脳の働きが活発になったり神経細胞の増殖が促されたりします。

脳が活性化されると、記憶力や注意力が高まったり脳の可塑性(かそせい:変化させたのち、元に戻らなくなる性質)や回復力が高まったりする効果が期待できます。

運動があまり得意でない子どもでも、パパやママと一緒に遊ぶと、喜んで身体を動かす遊びに夢中になるでしょう。

手足やおもちゃを使って遊ぶと脳の活性化を促す

指先には、脳につながる神経が集まっています。指先を動かすと脳の活性化につながり、脳の血液量が増え、記憶力や認知能力の向上に効果的です。

手遊びやおもちゃを使う遊びは、指を使います。また、工作や粘土遊びなどで「何をつくろうか?」「つくるためにはどうすればよいか?」と考えると、創造力や問題解決をしようとする力や追求心も高めることができます。

五感を使った体験で世界を広げよう

五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚のことを指します。

繰り返しますが、脳の発達を促すためには、脳の神経回路に刺激を与えることが重要です。まだ言葉を持たない赤ちゃんにとって、五感からの刺激は脳にそのままダイレクトに入ってきます。

五感からの刺激は脳の神経回路に送られ、別の神経回路に伝えようとして神経回路がつながり、脳が発達していきます。

五感からの刺激には、以下のようなものがあります。

・触感の違う素材のおもちゃで感覚の幅を広げる
・香りや味を通して食育の第一歩を楽しむ
・光・影・色の変化を感じる環境づくりを意識する

触感の違う素材のおもちゃで感覚の幅を広げる

低年齢の子ども向けおもちゃの素材には、木や布、ゴム、プラスチック、紙、などさまざまな種類があります。

木のごつごつした手触り、布のやわらかさ、ゴムの弾力、プラスチックのすべすべ感、など触感も異なります。

遊びを通してこれらの手触りを楽しむと、感覚の幅を広げることができるでしょう。

香りや味を通して食育の第一歩を楽しむ

食育とは、生涯にわたり健康に生きていくことができるように、食に関する知識を教え、健全な食生活を実践する力を育てることです。

食育は0歳から始めることができます。赤ちゃんが初めてものを食べる経験をする離乳食は、嗅覚や味覚を刺激します。

0歳の時からさまざまな食に触れると、食に対する興味がわき、正しい食習慣やマナー、安全な食品を選ぶ能力などを身につけることができるでしょう。

光・影・色の変化を感じる環境づくりを意識する

太陽や電気の光、影、時間による色の変化は、視覚を刺激します。色が変わると印象が異なるため、色の変化を感じることが大切です。

大きな窓が見える位置に子どもの居場所をつくったり、カーテンや雨戸の開け閉めをこまめに行ったりして、色の変化を感じやすい環境づくりを意識するとよいでしょう。

親の関わりは安心感をもたらす

親の子どもへの関わりは、子どもの心と身体の成長に大きな影響を与えるため、大変重要です。親が適切な関わり方をすると子どもに安心感を与え、以下のよい影響を与えます。

・親が笑顔で向き合うと赤ちゃんの自己肯定感が育つ
・成功体験を一緒に喜ぶとチャレンジ精神を育てる

この章では、親の関わりが子どもに与える影響や、取り組む際の注意点について解説します。

親が笑顔で向き合うと赤ちゃんの自己肯定感が育つ

自己肯定感とは、自分の価値や能力を認めて受け入れる感覚です。親が笑顔で子どもと向き合うと、子どもは「自分のことを受け入れてくれた」と感じ、心が安定して自己肯定感を得ることができます。

自己肯定感が高いと、失敗を恐れずにものごとに取り組んだり、困難やストレスを感じても適切な対応をすることができたりします。

また、他者とのコミュニケーションを円滑にとることが可能になり、よい人間関係を築いて人生を豊かに過ごすことができるようになるでしょう。

成功体験を一緒に喜ぶとチャレンジ精神を育てる

「できた!」と感じる成功体験は、自己肯定感や自尊心を高め、自信や自分への信頼へとつながります。

パパやママが一緒に喜んでくれるとその気持ちは増し、ポジティブな思考が身について「次もできる!やってみよう!」とチャレンジ精神が向上します。

「自分一人で靴が履けた」「食器を流しまで持っていった」などの小さなことでも「できたね!がんばったね!」と喜んであげましょう。

取り組む際の注意点

取り組む際には、子どもの「やってみたい」を尊重し、過干渉にならないようにしましょう。ハラハラするから、と口や手を出してしまうと自主性が育ちません。

失敗しても、チャレンジしたことを褒め、「次はどうしたいの?」とたずねて子ども自身に考えさせることが重要です。

「こうしたらよかったのに」「次はこうしなさい」などの声かけは、やる気をそいだり自分で考えることをやめてしまったりするため、避けましょう。

まとめ:赤ちゃんの脳の発達には「環境」と「関わり」がカギ

脳は5歳までに約9割が完成します。この時期に環境や体験による刺激を与えることで、より脳の発達を促すことが可能です。

「脳の発達のための促し」と言っても特別なことをする必要はなく、日々の声かけや触れ合い、遊びの中にこそ豊かな学びがあり、親自身が楽しみながら関わることで、赤ちゃんの心と身体はぐんぐん育ちます。

さまざまな刺激を与えると神経回路はどんどんつながりますが、「よりさまざまな刺激を与えたい」と思う場合には、幼児教室がおすすめです。

児童教育の複合型スクールキッズブレインパークでは、以下の教室をはじめ、さまざまなタイプの幼児教室が用意されています。興味がある方は、ぜひホームページをご覧ください。

 

Kubotaのうけん(0~2歳向け) ・生後一ヶ月から月齢ごとに発達に合わせた育脳教育で、脳の発達を最大限にサポートします。
・赤ちゃんではなくパパ・ママが育児法を学ぶ教室です。
・教室に通うだけでなく、自宅でも育脳教育ができるようにサポートしてくれます。
アタマGYM(3~6歳向け) ・知識を詰め込むのではなく、思考力・判断力を鍛えて、学ぶことが楽しいと感じることができるようになる工夫がされています。
・創意工夫する力やコミュニケーション能力も身につきます。

 

 

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