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「赤ちゃんの脳の発達と教育に関するよくある疑問」に答えます!

近年では生後0歳からの脳の発達や教育について、詳しい情報をインターネットや書籍で得ることができるようになり、関心を持つパパやママが多くなりました。

しかし、さまざまな情報があるため、「読んでみたけれどわかりにくい」「リスクはないの?」とご不安な方も多いでしょう。

そこで本記事では、赤ちゃんの脳の発達と教育に関するよくある疑問について回答します。育児中の方やこれから育児が始まる方、赤ちゃんの脳の発達や教育について関心がある方は、ぜひ参考にしてください。

 

はじめに:赤ちゃんの脳の発達と早期教育の重要性

赤ちゃんの脳は生まれてから急速に発達し、5歳頃までには成人時の85%まで完成します。人間は140億の神経細胞をもって生まれてくると言われていますが、神経回路はつながっていない状態です。

脳は神経回路がつながることで発達します。脳の神経回路がつながるためには、適切な刺激と環境が必要です。

脳に与えられた刺激は神経回路に送られ、さらにシナプスと呼ばれる結合部を介して別の神経回路に伝えようとしてつながっていきます。そのため、早期教育でさまざまなよい刺激を与えると、脳の発達をサポートすることができます。

脳の発達に必要な刺激や与え方はそれぞれ異なるため、適切な刺激を効果的なタイミングや方法で与えることも重要です。

本文では、脳の発達と教育に関するよくある以下の疑問について解説します。

・赤ちゃんの教育はいつから始めるべき?
・赤ちゃんに教育って必要なの?やりすぎじゃない?
・早すぎる教育のリスクとは?

 

よくある疑問①:赤ちゃんの教育はいつから始めるべき?

「乳児期からの教育が重要なことはわかったけれど、いつから始めるものなの?」と思う方は多いでしょう。

脳の神経細胞やシナプスは、胎児の頃から発達し始めます。出産直後から1歳にかけて急速に神経細胞の増加やシナプスの形成が進み、1〜3歳頃に発達のピークを迎えます。ピークの後も発達は進み、5歳頃までには成人時の85%にまで発達します。

赤ちゃんに関する教育活動は、一般的には1歳前後から意識されることが多いですが、0歳の頃から行うとより高い効果が期待できるでしょう。

近年では、子どもの脳の発達をサポートする手段として、幼児教室への参加や知育玩具の利用などの早期教育が注目を集めています。インターネットでの検索や書籍、教室のホームページなどで情報を得ることができるため、興味がある方は利用してみるとよいでしょう。

また、日常生活の中でできる“非形式的”教育として、話しかけやスキンシップ、絵本の読み聞かせなども、0歳からできる赤ちゃんへの教育です。日常生活に積極的に取り入れることをおすすめします。

 

よくある疑問②:赤ちゃんに教育って必要なの?やりすぎじゃない?

「教育」と聞くと、難しいもの、大変なものとイメージする方もいるかもしれませんが、「教育=机に向かわせる」ではありません。この時期の脳の発達にとって大事な学びは、“遊び”です。

子どもは、遊ぶことにより刺激を受けます。刺激にはさまざまな種類があり、それぞれ効果が異なります。また、効果的に刺激を受け取ることができる時期も異なるため、適切な時期に適切な刺激を与えることが重要です。

例えば、ボードゲームやごっこ遊び、ボール遊び、鬼ごっこなどのルールがある遊びは、社会性を育み、パズルやお絵描き、工作などの指先を使う遊びは、学習能力を高めます。

話しかけや絵本の読み聞かせは、言語能力の習得や知能の発達に効果があります。年齢を問わず効果が期待できますが、6か月〜2歳台は母国語の習得に重要な時期のため、この時期にとくにたっぷりと行うとより高い効果が期待できるでしょう。

また、運動や音楽は3〜5歳台から始めると、脳が最大限に発達し効率よく能力を得ることができると言われています。

 

よくある疑問③:早すぎる教育のリスクとは?

早い時期からの教育は脳に刺激を与えて脳の発達を促しますが、リスクもあります。上記でも触れましたが、よい刺激とは、適切なタイミングで効果的に行われた刺激のことです。

本人が教育を楽しいと感じていればよいですが、望まない刺激だったり量や回数が多すぎたりして負担に感じると、ストレスを感じてしまいます。

その結果、自主性や創造力の発達が妨げられる、友達と遊ぶ時間がなくなって社会性の発達が妨げられる、睡眠時間が減って体調が悪くなる、など、心身の発達に悪影響を与えてしまう場合があります。

また、親が結果を望みすぎて「もっとできるように」と過度な期待を持ち、プレッシャーを与えてストレスを感じさせたり、結果のみで子どもの価値を判断し、子どもに不安や不信を感じさせて親子関係が悪化してしまったりする場合もあります。

早期教育は、子どもの発達段階や希望に合ったものを選び、子どもが負担にならない範囲で楽しく行うことが成功の秘訣です。

 

親の関わり方と心構えが鍵

赤ちゃんへの早い時期からの教育は、教室に通わせたり知育玩具を与えたりするだけで成功する、というものではありません。

早期教育を成功させる鍵は、親の適切な関わり方と正しい心構えです。この章では、以下の3点について詳しく解説します。

・親の関わりが赤ちゃんの脳にどう影響するか
・お母さんの自己肯定感を高めることの意義
・育児における心構えと支援の重要性

親の関わりが赤ちゃんの脳にどう影響するか

親との関わりは、赤ちゃんの脳の発達に大きな影響を与えます。抱っこやハグなどのスキンシップを行うと、愛情ホルモンや幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。

オキシトシンは、ストレスを軽減したり幸福感を与えたりする効果があるホルモンです。精神の安定や親子の信頼関係をよくする働きがあるとして知られていますが、学習能力や記憶力の向上に効果があることも判明しています。

また、積極的な声かけや読み聞かせは、脳に刺激を与えて言語能力の習得や知能の発達を促します。

十分なスキンシップを受けて育つと、ストレス耐性やコミュニケーション能力が高くなることも研究の結果、判明しています。

お母さんの自己肯定感を高めることの意義

育児と自己肯定感には、深い関わりがあります。自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定する感情」のことです。

自己肯定感が低い人はものごとをネガティブに受け取りやすく、精神的にも安定しにくい傾向があります。

子どもに対する態度にむらがあったり、何事にも否定的な声かけや態度を取ったりすると、子どもの自己肯定感も低くなり、自信や意欲、自立心、積極性などが育ちにくくなって、学校生活や社会生活において悪影響を与えてしまいます。

育児において重要なのは、“完璧”より“安定”です。子育て中の方やこれから子育てが始まる方は自分自身について理解を深め、短所を長所に置き換えたり、ものごとをポジティブに考えたりするよう努力したりして、自己肯定感を高めましょう。

育児における心構えと支援の重要性

真っ白な状態の赤ちゃんを育てることは、重要でやりがいのあることですが、楽しいことばかりではありません。

休みがなく、いつまで、と言った期限もないため疲れがたまりやすく、精神的にも余裕がなくなりがちです。

近年では男性の育児休暇の消化率は上がっているものの、まだまだワンオペ状態のママも多く、ストレスや疲れが解消できずに育児ノイローゼになったり、体調を崩してしまったりするケースもあります。

息抜きの時間を確保する、レトルトや冷凍食品の利用や掃除の手抜きを罪悪感なく行う、など、日常的にストレスや疲れをため込まないよう、工夫するとよいでしょう。

また、パートナーとよく話し合って育児や家事を分担したり、親にサポートをお願いしたりすることも重要です。

地域の子育て支援センターや保健センターを利用すると、専門家のアドバイスを聞くことができ、他の親子との交流も可能なため、おすすめです。

家から出ることも難しい状態の場合は、オンラインや電話で相談できるサービスもあります。状況に応じて積極的に利用し、負担やストレスを軽減して育児を楽しみましょう。

 

まとめ:赤ちゃんの脳の発達を支える教育と親のあり方

赤ちゃんの脳は日々成長しており、幼児期によい刺激を与えると脳の発達をサポートできます。

「赤ちゃんの脳の発達をサポートする教育」と聞くと、難しそうに感じる方もいるかもしれませんが、特別なことをする必要はなく、スキンシップや声かけなどをバランスよく日常的に行う姿勢が大切です。

その上で、「よりさまざまな刺激を与えたい」と思う場合には、幼児教室へ通ったり知育玩具を与えたりすると、より効果的に脳の発達をサポートできます。

育児は長期戦です。無理をせずに自分らしい育児の形を見つけて、楽しみながら赤ちゃんの成長を見守りましょう。

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