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幼児教育で大切にしたい親の心構えとは?5つのポイントを詳しく解説

幼児教育とは、就学前の子どもの心や身体、脳の発達を促す教育のことです。脳は5歳までに85%が完成します。この時期によい刺激を与えると脳の発達をサポートするため、近年では幼児教育が注目されています。

しかし、「幼児教育や親の関わりがどの程度子どもの成長に影響を与えるのだろうか?」と疑問を持つ方もおられるでしょう。

そこで本記事では、幼児教育において親が持つべき心構えや、日々の育児における意識の持ち方について詳しく解説します。

現在育児中の方やこれから育児が始まる方、幼児教育に関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
※関連記事の「幼児教育の重要性とは?幼児教育が必要な理由を徹底解説!」はこちらから!

 

幼児教育において親が持つべき心構え

幼児教育は、幼稚園や保育園、こども園、幼児教室などに通わせればそれで大丈夫、というものではありません。

家庭での毎日の親の関わりが大変重要で、関わり方を間違えると期待した効果を得ることができなかったり逆効果になったりする可能性があります。

家庭で親が正しい関わりを持った上で、幼稚園や保育園、こども園、幼児教室などに通わせると、子どもの発達をよりよいものへと導くことができるでしょう。

幼児教育において親が持つべき心構えは、以下の5つです。

・子どもの自主性を尊重する
・必要なサポートを提供しつつ見守る
・行わなければならないことも楽しめるよう工夫する
・親子のコミュニケーションを大切にする
・一緒に活動する時間を増やす

 

子どもの自主性を尊重する

自主性とは、自分で考えて行動する力のことを指します。人から指示されないと行動できない人間に育つと、学校生活や社会生活において大変マイナスです。

また、AIの普及により機械で出来る仕事が増えたりグローバル化が進んだりしており、これからの社会を生きていくためには、より自主性や創造性が求められると考えられています。

子どもと接する際には、「小さいから」「時間がかかるから」「危険があるから」などの理由でついつい親が指示を出してしまいがちです。

自主性を育てるためには、子どもが「自分で選ぶ」体験を多く持たせましょう。親が先回りして決めることを避け、日常の生活の中で自分で選択肢を与えることが大切です。

例えば、今日着る服を選ぶ時や遊び方、おもちゃの選択時に、全てを親が決めて与えるのではなく、子どもの意思を確認してみることも自主性を育むことへとつながります。

たとえ二択であっても「自分で選んだ」ことになり、それが自信へとつながり、次にやってみたいことが増えていきます。

 

必要なサポートを提供しつつ見守る

子どもは、さまざまなことにチャレンジし、失敗を繰り返しつつ成長していきます。子どもの成長を促すためには、必要なサポートを行いながら子どもを見守ることが大切です。

子どもを見ているとハラハラしたりイライラしたりして、つい口や手を出してしまった経験を持つ人は多いでしょう。

しかし、親が先回りして手や口を出してしまうと、子どもの自主性ややる気、失敗から学ぶ力を損ねてしまう危険性があります。

はじめてトライする時や少し難しいことにトライする時は、親が一緒に練習し、さりげなくサポートしましょう。

また、失敗しても叱らずに、「次はどうすればよいと思う?」と声かけし、次のトライに向けて前向きに進めるようにするとよいでしょう。

 

行わなければならないことも楽しめるよう工夫する

着替えや片付け、歯磨き、入浴などは、快適に暮らしていくために必要な習慣やルールです。

これらの習慣は、続けていくうちに自分でも必要と感じることが多いものですが、子どものうちは、苦手と感じる場合が多くあります。

いやいや行っていると、いつまでも身に付かなかったり苦痛に感じてしまったりするため、楽しんで行えるよう工夫するとよいでしょう。

例えば、歯磨きや着替えは、歌に合わせて行うと楽しくできます。入浴は、入浴剤や風呂用のお絵かきボード、風呂用のおもちゃなど、子どもが喜びそうなバスグッズをそろえたり、身体の洗い方や順番を教えてくれる歌に合わせたりすると楽しんで行うことができます。

歯磨きや着替え、入浴を楽しく行う歌は、検索すると多く紹介されているため、利用するとよいでしょう。

 

親子のコミュニケーションを大切にする

コミュニケーション能力は、人との信頼関係を築くために重要な能力です。親との会話は、会話の基礎を学んだり親子の信頼関係を高めたりします。

家庭でコミュニケーション能力をしっかりと培っておくと、学校生活や社会生活を円滑に送ることができ、子どもの将来によい影響を与えるでしょう。

家庭では、日常的に会話の時間を設けることを心がけ、忙しい中でも1日10分の親子会話を習慣にすることをおすすめします。

例えば、寝る前や入浴時に「今日一番楽しかったこと」タイムを設け、感想を述べたり今後の提案を述べたりすると楽しくコミュニケーションを取ることができます。

 

一緒に活動する時間を増やす

近年では共働きの家庭が増え、親子で過ごす時間が短い家庭が増えています。しかし、親が働いている姿を見て育つことは、決してマイナスではありません。重要なのは、子どもと一緒にいる時間をいかに密に過ごすか、です。

子どもと一緒に活動する時間を増やし、共通の体験をすると、信頼関係を深めることができます。

散歩やお絵かき、料理などを一緒にするようにすると、スムーズに一緒に活動する時間を増やすことができます。

料理は、基本的には毎日行うものなので、続けやすい事柄です。忙しい時は、お皿や箸のセッティングをお願いし、時間がある時は包丁を使ったりお菓子を作ったりするなど、その時の都合に合わせて内容を変えるとよいでしょう。

散歩時は、「今日は涼しいね」「あの木は何の木だろう?」など、見える景色や感じることを話し合いながら行いましょう。

お絵かきをする時は、「何を書きたい?」「今日はどんなものを書こうか?」など相談しながら行うと、感性や判断力、思考力、コミュニケーション能力を高めることができます。

 

日々の育児における意識の持ち方

育児は、無垢の状態で産まれた子どもを、社会で生き抜いていけるようにサポートするやりがいのある仕事です。

しかし、毎日続き休みもないため、疲れてくじけそうになることもあります。この章では、育児にやりがいを感じ、子どもの成長を楽しみにできるように、日々の育児における意識の持ち方を解説します。

・育児は毎日の積み重ねと理解する
・ポジティブな言葉を使うよう心がける
・子育てについて学ぶ姿勢を持つ

 

育児は毎日の積み重ねと理解する

育児は、行ったことの成果がすぐに出るものではありません。子どもは、毎日の積み重ねにより、少しずつ成長していきます。

一度で完璧を求めてしまうと、思うような結果が出ない、と精神的に追い込まれ、育児うつや燃え尽き症候群に陥る可能性があります。

今日、明日の結果を求めず、毎日をストレスなく楽しく過ごすと精神が安定し、子どもも安心して過ごせるようになります。

1人で全部やろうとすると、精神的にも肉体的にも限界が来てしまうため、家族の協力を求めたり、地域のサービスを積極的に利用したりすることも大切です。

 

ポジティブな言葉を使うよう心がける

育児中に思うようにいかないことがあると、「どうしてできないの?」「だめね」「お兄ちゃんはこんなことしなかったのに」など、ついネガティブな言葉をかけてしまうことがあります。

しかし、ネガティブな言葉かけは、子どものやる気を低下させ、判断力や積極性を育ちにくくしたり、自己肯定感を持ちにくくして自信や意欲、自立心、積極性を低くしたりします。

子どもを伸ばすのは、「褒める・励ます言葉」です。「がんばったね!」「いいね!」「大丈夫だよ」などの言葉を積極的に使いましょう。

その際には、何に対して褒めたり励ましたりしているのかが子どもにはっきり伝わるようにしてください。

「○○ができるようになったんだね。がんばったね!」「大丈夫だよ。次にどうしたらいいのか一緒に考えよう」など、具体的に褒めたり励ましたりするよう、心がけるとよいでしょう。

 

子育てについて学ぶ姿勢を持つ

子育ては親育てでもあります。子育ての方法も時代とともに変化があり、自分が育った時代と自分が子育てをする時代で変わっていることも多くあります。

育児書やセミナーを活用したり、絵本の読み聞かせ方を学んだりする、など子育てについて学ぶ姿勢を持ちましょう。

また、子どもは親が思う以上に親の姿をよく見ており、親が失敗した時に謝る姿を見て自分も謝ることを覚えたり、他人と関わる様子を見て人との対応の仕方を学んだりします。

子どもはさまざまなことを学びながら成長していきますが、親が子育てについて学ぶ姿勢を持つと、子どもも物事に対して積極的に学ぶ姿勢を持つようになるでしょう。

 

まとめ

幼児教育において最も大切なのは「親の関わり方」です。どんなによいとされている幼稚園や保育園、幼児教室に通わせても、親が間違った関わり方をしてしまうと、子どもの健やかな成長を妨げてしまいます。

子育ては、1人の子どもの可能性を可能な限り伸ばしてやることができるやりがいのあることです。

休みなく毎日続くため疲れることもありますが、この記事で述べた5つの心構えや意識の持ち方を参考にして、無理をしないでできることから始めると、楽しく育児を続けることができるでしょう。

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