教育コラム

教育コラム 赤ちゃん教育 幼児教育 育児全般

スタートが肝心!0歳から始める赤ちゃん教育の第一歩

出産後から1歳までの1年は、はじめての連続であっという間に過ぎていきますが、実は赤ちゃんの脳はこの時期に最も発達します。そのため、この時期に赤ちゃんの脳によい刺激を与え、脳の発達をサポートすることが大切です。

しかし、「0歳からの教育とはどういうものなのかわからない」「外出も難しいのにどうしたらいいの?」と悩んだり不安に思ったりする方もいるでしょう。

そこで本記事では、外出が難しい時期でもできる、家庭内での知育的アプローチやアイデアを解説します。

併せて、0歳から対応している幼児教室も紹介しているので、これから出産を迎える方や新生児期のパパ・ママは、ぜひ参考にしてください。

 

1.0歳児の脳と心の発達の基本

近年の脳医学の発達により、脳の80〜90%は3歳までに完成することが判明しています。そのため、この時期にさまざまな教育を行うと、脳の発達をサポートできます。

この時期は意思疎通が難しく、育児に最も手がかかりますが、毎日の育児の中で赤ちゃんによい影響を与えることができるよう、意識することが大切です。

赤ちゃんにとっての教育は、親とのよい関わりによりもたらされる「安心感+刺激」です。安心感に加えてよい刺激が与えられると、脳や情緒の発達が促されます。

世界的な脳科学者の久保田競先生とその妻カヨ子さんが顧問を務める幼児教室のKubotaのうけんでも、「脳を鍛えることは心を育てること」と提唱されています。

この教室では、考える力に重要な影響を与える全頭前野を0歳から鍛えると、自主性や問題解決能力を培うサポートができるとして育脳プログラムを実践しています。

 

2.月齢別:0歳児の発達と教育アプローチ

赤ちゃんの教育は、発達段階に合ったものを行うことが重要です。間違った方法でアプローチしてしまうと、発達のサポートができなかったり、逆効果になってしまったりする可能性もあるため、注意が必要です。

しかし、0歳から1歳までは発達が著しく、「どのような教育が適切なのかわからない」と悩む方も多いでしょう。

この章では、月齢別にその時期の発達と適切な教育アプローチを解説します。

・生後0〜3ヶ月|感覚を開く準備期
・生後4〜6ヶ月|五感で世界を知る時期
・生後7〜12ヶ月|自発的な学びの土台を育てる

 

2-1. 生後0〜3ヶ月|感覚を開く準備期

生後0〜3ヶ月の赤ちゃんの視力は0.03〜0.05のため、周囲がぼんやりと見えている状態です。ママの声は聞こえており、1ヶ月頃にはママの声を聴き分けることができるようになります。

この時期の赤ちゃんはほとんど寝たきりです。そのため、アプローチも自宅でできることがほとんどです。

・自宅でできること

視覚を刺激する 白黒模様やコントラストが強いモビールで視覚野を刺激する
聴覚を刺激する 柔らかい音がするラトル(ガラガラ)を振る
運動能力を刺激する ベビージムやメリージムを使用する※
言葉かけ ・おむつ換えや授乳時、散歩時などに話しかけを習慣とする
・語りかけや、音声を録音して聞かせる
生活リズムのサポート ・音・光で昼夜の区別を教える
・ベビーベッドを窓際など光が感じられるところに配置する

※マットがあるのがベビージムで、おもちゃが回転したり音楽が鳴ったりするのがメリージムです。

 

2-2. 生後4〜6ヶ月|五感で世界を知る時期

この頃になると、少しずつ起きている時間が増えます。できることもどんどん増え、寝返りを打ったりうつぶせになったりすることもできるようになります。

抱っこやマッサージなどを始めとするスキンシップは、赤ちゃんに愛情や安心感を与え、信頼関係を築き、成長によい影響を与えます。

赤ちゃんは遊ぶことから学んでいくので、起きている時間は「遊び+スキンシップ」で刺激を与えるとよい効果が期待できるでしょう。

この時期の赤ちゃんは、五感で世界を学びます。視覚 、 聴覚 、 触覚 、 味覚 、 嗅覚の五感を刺激する活動を行うようにしましょう。遊び以外では、散歩がおすすめです。散歩も五感にさまざまな刺激を与えてくれます。

・五感を刺激する活動

視覚 ・いないいないばあ
・繰り返し鏡を見せる(自分を認識しだす)
・ベビージムを利用する
聴覚 ・ガラガラなどの音が出るおもちゃを振る
・絵本の読み聞かせ
・歌を歌う(童謡や手遊び)
触覚 ・木や布、ゴム、プラスチック、紙、などさまざまなおもちゃを触る
・ベビーマッサージをする
嗅覚 果物の匂いを嗅がせる(離乳食前まで)
味覚 離乳食が始まったら、さまざまな食材を体験させる

 

2-3. 生後7〜12ヶ月|自発的な学びの土台を育てる

ずりばい→ハイハイ→掴まり立ち→伝い歩き→歩く、と行動範囲がどんどん広がります。12ヶ月前後には初めの1語が出て、コミュニケーションが取れるようになってくるでしょう。

日常的な会話や声かけは言語習得を促進し、絵本の読み聞かせは言葉のリズムや意味を体験させます。

また、赤ちゃんは大人の言葉や行動をよく観察しており、まねをすることで学んでいきます。そのため、大人が日常生活でお手本を見せることが大切です。

  • 実践例

・「どうぞ」や「ありがとう」などの習慣や正しい言葉使いをするよう気をつける
・安全かつ自由に歩けるスペースを部屋に確保する
・まねっこ遊びをする(大人のまねをして身体を動かしたり、イメージした動物のように身体を動かしたりする遊び)

 

3.自宅でできる赤ちゃん教育のアイデア

赤ちゃん教育は継続して行うことが重要ですが、「○○を毎日しなければならない!」「○○に出かけないとできない」と思ってしまうと負担になり、継続しにくくなります。

この章では、外出せずに誰でもできる赤ちゃん教育の工夫を10選、紹介します。

3-1.音楽を流す

音は直接脳に届くため、脳へ刺激を与えます。赤ちゃんによい影響を与える音楽を聴かせると、すやすやと眠ったり機嫌がよくなったりします。

クラシックや童謡、子ども向けの英語の曲などがおすすめです。ただし、かけっぱなしは身体が休まらないため、避けましょう。また、大きすぎる音は脳や耳に負担をかける可能性があるため、赤ちゃんに話しかける程度の音量にしてください。

3-2.ベビーマッサージ

ベビーマッサージで赤ちゃんの全身を優しく触ると、触覚を刺激し、神経機能や運動機能、脳に刺激を与えます。

3-3.視覚教材を貼る

市販の視覚刺激カードを貼ったりコントラストが強いモビールを使用したりすると、視覚を刺激します。視覚刺激カードは、通販やダウンロード販売で購入できます。

3-4.絵本の読み聞かせ

語彙力を高めて、言語習得をサポートしたり創造力を養ったりする効果が期待できます。色がはっきりした絵本や色々な形が印刷されている絵本、しかけ絵本、布製の絵本などがおすすめです。

3-5.歌を歌う

胎児の時から聞いていたママの歌は、ママのしぐさや表情などと共に脳に伝達され、脳に刺激を与えます。

3-6.親子で身体を動かす

月齢に合わせて親子で身体を動かすと、運動能力や身体の発達をサポートします。同時にママの運動不足やストレス軽減効果も期待できます。

3-7.キッチンの音を聞かせる

キッチンでは包丁の音、蛇口から流れる水の音、鍋の音などさまざまな音がするため、聴覚を刺激します。キッチンだけでなく、掃除機の音、目覚ましの音など、家庭で出る音を聴かせましょう。

3-8.名前を何度も呼ぶ

赤ちゃんは名前を何度も呼ばれることで、「呼ばれる名前=自分を指している」と少しずつ認識していき、自己認識の形成につながっていきます。

3-9.ベビーサインの導入

ベビーサインとは、言葉を話せない赤ちゃんと簡単なジェスチャーやサインでコミュニケーションを取ることです。日常生活でベビーサインを行いながら行動すると、赤ちゃんが自然に意味を理解し、コミュニケーションが可能となります。

3-10.親も笑顔を意識する

親が笑顔で対応すると、赤ちゃんは「自分のことを受け入れてくれた」と感じます。その結果、自己肯定感が育まれ、積極的な性格や困難やストレスに対応できる精神、高いコミュニケーション能力を得ることができます。

 

4.教育は「特別なこと」ではなく「日常の中」にある

「教育」と聞くと「難しい」「がんばらないといけない」と構えてしまうかもしれませんが、赤ちゃんに対する教育は特別にがんばることではなく、日常生活の中にあります。

最も大切なことは、「親が笑顔でいること」です。親が笑顔でいると、上記で解説したように赤ちゃんの自己肯定感を高め、長い人生を生きていくために必要なさまざまな能力を育むサポートをします。

赤ちゃん教育は、毎日継続して行うことで効果を発揮します。家庭でできるアイデアを日常生活に取り入れて、教育的効果を意識しながら毎日楽しく行うことが重要です。

 

5.もっと深く知りたい方へ

赤ちゃん教育は日常生活の中で行うことが可能ですが、家庭で与えることが難しい分野の刺激を与えたい場合は、幼児教室に通わせることも方法の1つです。

例えば、児童教育の複合型スクール【キッズブレインパーク】は、五感で育てる知育・情操教育を行っています。

さまざまなタイプの幼児教室が用意されているため、子どもに与えたい分野の教育を見つけやすいでしょう。

公式サイトはこちら→キッズブレインパーク

その中の1つである【Kubotaのうけん】では、赤ちゃん脳の発達と刺激に基づく「くぼた式育児法」を取り入れ、生後1ヶ月から月齢ごとに発達に合わせた育脳教育を行い、脳の発達を最大限にサポートしています。

公式サイトはこちら→Kubotaのうけん

【アトリエ太陽の子】は、月ごとのカリキュラムをもとにして、絵画と造形の2つを季節等にあわせてバランスよく実施している教室です。「上手」「下手」などの評価ではなく、自由に楽しんで絵を描くことで想像力を高め、個性と才能を伸ばします。

公式サイトはこちら→アトリエ太陽の子

興味がある方は、公式サイトをぜひご覧ください。

 

6.まとめ

脳は0歳時に最も発達するため、この時期にさまざまな刺激を与えると発達をサポートできます。

ただし、0歳児は特に発達が著しく、月齢ごとにできることが異なります。発達には個人差があるため、他の子と比べて「できる、できない」にこだわるのではなく、「毎日の関わり」を大切にすることが重要です。

家庭でできる小さな工夫が、赤ちゃんの可能性を広げ、未来をつくります。笑顔で関わることを意識しながら、忙しい毎日の中でも、今日できることから始めてみましょう。

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