幼児教育での親の役割と心構え|家庭でできる関わり方
サイト運営会社
株式会社城南進学研究社
「城南コベッツ」などの個別指導教育事業、「Kubotaのうけん/アタマGYM」「りんご塾」 「Zoo-phonics Academy」などの乳幼児・児童教育事業を軸に、 「城南進研グループ」を形成。
幼児教育と聞くと、「専門機関に通わせなければならない」と構えてしまいがちですが、幼児教育は園などの専門機関や教室だけで行うものではありません。
幼児教育の基本は家庭での日常生活の中にあります。しかし、「家庭こそが土台」と言われると「では、親はどのようにしたらよいのだろうか?」とプレッシャーや不安を抱く方も多いでしょう。
そこで本記事では、家庭での親の「役割」と「心構え」を詳しく解説します。育児中の方やこれから育児が始まる方、幼児教育について興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
幼児教育における親の役割とは?

幼児教育は、家庭と園や教室が連携して行うものです。
幼児教育の全体像や国としての方針については、
文部科学省の「幼児教育」に関するページ
も参考になります。
家庭では、食べる、寝る、遊ぶ、話す、などの「日常生活」すべてが学びの基盤となります。一方で、園や教室では、集団生活を通じた協調性、社会性の育成や、家庭では取り組みにくい専門的なカリキュラムによる教育を行います。
幼児教育は、この2方面からの教育で子どもにあらゆる角度からの刺激を与え、能力を伸ばすことが目的です。
園や教室では専門資格を持った教師が教育を行いますが、家庭では親が幼児教育を担います。
親の役割は、幼児教育に適した環境を整え、さまざまな遊びや毎日のルーティンを通して、学力よりも思考力や判断力、表現力、思いやり、安定した情緒、好奇心や探究心などの数値では表すことができない「非認知能力」の育成を行うことです。
親が持ちたい3つの心構え

家庭での幼児教育において、親が持ちたい心構えは、以下の3つです。
- 子どもの成長を見守る姿勢を持つ
- 能力を引き出す支援を行う
- 日常生活すべてが学びにつながるという視点を持つ
1. 子どもの成長を見守る姿勢を持つ
幼児教育は、行えばすぐに成果が出るものではなく、長く続けることで効果を得ることができるものです。そのため、あせらずに子どもの成長を見守る姿勢を持つことが大切です。
また、幼児の成長は個人差が大きく、大人同士のようにコミュニケーションを取ることも難しいため、親が与えたい教育が子どもに向いてないこともあります。
発達段階に適していない教育や、子どもが望まない教育を行うなどの間違った対応を行ってしまうと、期待した効果を得ることができない上に、子どもに苦手意識を植え付けたりやる気を削いだりして逆効果になる可能性もあります。
他の子どもと比べるのではなく、子どもの様子をよく見て子どもに合った教育を選び、一緒に楽しみながら過ごしましょう。
2. 能力を引き出す支援を行う
子どもは失敗をしても再度挑戦することで、徐々に成長していきます。しかし、「見守っていよう」と思っていても、イライラ、ハラハラして、つい先回りをしたり、手や口を出してしまったりしがちです。
親がこのような干渉を繰り返すと、やる気をなくしてしまったり自分で考えることをやめたりしてしまいます。
親は子どもの挑戦を応援し、子どもがSOSを出したり、困って立ち止まってしまったりした時にのみ、「次はどうしたら成功すると思う?」「一緒に考えようね」などの声かけをしてサポートをするように努めましょう。
3. 日常生活すべてが学びにつながるという視点を持つ
教育は、特別に行われる時間のみで行うものではありません。特に、家庭での幼児教育は、毎日の「遊び」や「日常生活」を通して行うものだという視点を持つことが重要です。
子どもは、毎日の生活の中で楽しんで教育を受けることで、負担なく生きていくために必要な能力を身につけることができます。
英語や習い事も日常生活と結びつけると、より高い効果を得ることが可能です。例えば、朝の支度時にABCソング、きらきら星などの子ども向けの英語の歌を流すと、耳で覚えるため、発音やヒアリングを自然に身につけることができます。
公園でのボール遊びは、サッカーなどの運動系の習い事をサポートし、音楽のCDを聴いたり音楽に合わせて踊ったりすることで、リトミックや楽器の習い事をサポートできるでしょう。
子ども向けの英語の歌は、「子ども向け 英語の歌」で、子ども向けの音楽は、「子ども向け 音楽」で検索すると多くヒットします。参考にするとよいでしょう。
幼児教育における遊びの役割については、以下のリンクで詳しく解説しています。
https://kubotanouken.com/education_column/column033/
日々の関わり方で子どもの自信が育つ

幼児教育では、子どもに自信を持たせることが重要です。自信を持つためには、まず「自己肯定感」を持つ必要があります。自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、「自分はこれでいいのだ」と認める気持ちのことです。
自己肯定感を持って行動すると、うまくいくと自信を持つことができ、失敗しても「また、チャレンジしよう!自分はきっとできる」と前向きに思うことができます。
自己肯定感や自信を持つ子どもに育つと、物事をポジティブに受け止めるため、物事の対処や人間関係がうまくいきやすく、幸福度が高い人生を送りやすくなります。
子どもに自信を持たせるためには、以下の2つの関わりを重要視するとよいでしょう。
- 子どもと積極的に会話をし、言葉のキャッチボールを楽しむ
- 小さな成功体験を積ませる
子どもと積極的に会話をし、言葉のキャッチボールを楽しむ
自信は一気につくものではなく、日常の暮らしの中で徐々に育っていきます。子どもに自信を持たせるためには、日頃から子どもと積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。
子どもは、親との言葉のキャッチボールや褒められたりすることで、親の深い愛情を感じ、「愛されている、認められている」という安心感を通じて、自己肯定感を育み、自信を持つことができるようになります。
小さな成功体験を積ませる
成功体験は自信につながります。日々の暮らしの中で大きな成功を得るのは難しいものですが、小さな「できた!」を積み重ねることで、確かな自信へとつなげることができます。
例えば、小さなお手伝いができた、あいさつが上手にできた、昨日うまくいかなったことができた、など日常の些細な「できた」を認め、「よくがんばったね」と褒められることを繰り返すと、子どもは自己肯定感を揺るぎない自信へと変えていきます。
また、自信は「結果」ではなく「過程」や「関わり」についてきます。失敗しても叱らずにプロセスを褒め、次はどうするかを一緒に考えて次につなげると、失敗しても後ろ向きにならずに自信を持つことができます。
子どもと一緒に楽しむ遊びの時間を持つ

子どもの遊びは、生きていくために必要な社会性や人格形成、学習能力、身体能力などの力を育むため、重要です。
日常生活で子どもと一緒に遊ぶと、子どもの能力を高めるためのサポートができるため、子どもと一緒に楽しむ遊びの時間を持ちましょう。
一緒に遊ぶことの意味
子どもの遊びは、一人遊びから始まり、親子遊び、友達との遊びと発展していきます。子どもは、親と一緒に遊ぶことで、「自分を見守ってくれる、愛されている」と感じ、満足感や自己肯定感を持つことができます。
また、親子遊びを通して、コミュニケーション能力を高めたり、ルールの大切さを学んだりして、友達との遊びに必要なスキルを得ることも可能です。
親は「教える人」ではなく「伴走者」です。頭ごなしに指導するのではなく、子どもに寄り添い、子どもの視線に立って接しましょう。
年齢に応じた遊びを提供することが大事
子どもの発達は著しい上に個人差が大きくあります。発達に合った遊びを提供しないと、子どもが遊びを苦痛に思ったり、思うようにできずに自己肯定感を低くしてしまったりする可能性があるため、子どもの年齢や発達に合った遊びを提供することが重要です。
子どもの発達段階に合った遊びや関わり方は、以下のリンクで詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
赤ちゃんの発達は著しい!発達段階と家庭での関わり
→https://kubotanouken.com/education_column/column030/
【1歳児のパパ・ママ必見!】どこまで手助けすべき?1歳児の平均的な発達段階や適切な向き合い方を徹底解説!!
→https://kubotanouken.com/education_column/column015/
【2歳児のパパ・ママ必見!】イヤイヤ期に要注意!2歳児に適した遊びや接し方を徹底解説!
→https://kubotanouken.com/education_column/column016/
【3歳児のパパ・ママ必見!】3歳児って何ができるの?3歳児の発達目安やできること、適切な接し方を徹底解説!
→https://kubotanouken.com/education_column/column017/
避けたい関わり方

幼児教育において親の関わりは、最も重要な要素です。適切な関わり方をしないと、期待した効果を得られないばかりか、逆効果になって子どもの発達を妨げる可能性もあります。
避けたい関わり方は、以下の3つです。
・過度な先取り教育
・結果のみを評価する
・他者と比較する
過度な先取り教育は、子どもの「知りたい」「やってみたい」などの好奇心や、やる気を低下させ、試行錯誤の末に成功する時の達成感を得にくくするため、発達の妨げになる可能性があります。
また、過程を評価せずに結果のみを評価したり兄弟や友達と比較したりすると、「自分はだめな人間だ」と自己肯定感を低くして自信がない子どもになってしまうため、避けましょう。
まとめ

幼児教育は、まず家庭から始まります。親の役割は環境を整えて適切な関わり方をすることです。
特別なことを行うのではなく、日常生活の中でさまざまな体験を積み重ねることで成果を得ることができます。
家庭での土台の上に、園や教育機関での「家庭では得にくい体験」を積むことで、多方面からの刺激が子どもの発達を促します。適切な関わり方とゆとりのある心構えを持って、子どもの無限の可能性を広げていきましょう。